Stories No.14 ~マッサージで夫婦仲深めるチャンスを~


Stories  No.14

アムステルダムで身体を診させて頂いている、イタリア人女性Aさん。
週1日で来てくれていて、はじめの頃は、お子さんが産まれた直後でもあってか、肩、首が辛かったのだけれど、今は辛さもなくなり、リラックスする時間として来てくれていています。
 
ある日、彼女の名前で予約が入っているのにもかかわらず、男性が施術を受けに来ました。はじめはあれ?人違い?予約ミスかな?と思ったんですが、実は、その男性は彼女の旦那さんだったのです。
 
施術の前に、症状を伺うと、旦那さんは、
I don’t use to get massage , only once a year.

ぶっきらぼうにマッサージは1年に1回くらいしか来ないよ、としか言わず、あまり自分の身体については教えてくれませんでした。

施術が始まると、私は右半身全体がパンパンに張っていることに気付きます。彼も施術を受けたからか、自覚したようでした。

だいぶ疲労の溜まった身体だな、という印象を受けたのを覚えています。でも施術が終わったあとの彼はとてもスッキリしたように見えました。

 
つぎにAさんが来たときに、私は尋ねます。

:先日、あなたが来ると思ったら、旦那さんが来てびっくりしたよ!彼、マッサージ慣れてないって言ってたけど大丈夫だったかな?それにだいぶ疲れていたよ!
 
Aさん:そうなのよ!彼、仕事であちこち飛び回っていて忙しくて、私が、マッサージに行けって言ったのよ!!あの人、自分のこと何もしゃべらないから…(笑)
 

:はい、確かに何も言ってくれなかったです(笑)

 
そうか、なるほどな、彼は彼女に無理やり連れて来られたということだったのか…
 

それからというもの、彼女が無理やり予約しているからなのか、彼も定期的に来てくれるようになり、本当に少しずつだけれど彼も施術の前後に話をしてくれるようになりました。

 
右足を踏ん張ると太ももに違和感があるんだけどさ、何なのかな?

とか、、、あまり話さない彼だからこそ、そんな些細なことなんだけれど、私は嬉しいのです。

 

Aさんが来るときは、旦那さんの話を、旦那さんが来るときは、Aさんの話をいつもちょこっと入れるようにしていました。

 
しばらく会わないな、と思っていたら、久しぶりにAさんが来てくれます。
久しぶり〜!!元気だった?
うん、久しぶりに旦那さんと2人で旅行に行ってゆっくりしてきたのよ!
 

と、笑顔で話してくれました。

え?じゃあ、マッサージ必要ないんじゃない?と言ったら、彼女もうんって(笑)でもリラックスしに来たって!
ありがとう…
 

前回旦那さんはマッサージ中疲れてたから寝ちゃったって言ってたわ…とか、マッサージをきっかけに夫婦間でそんな会話が増えることが、私は嬉しいのです。

 
そして、つぎに旦那さんが来てくれて、施術が終わって、支払いのときに、リエ、来週のこの時間も空いてる?と聞いてきてくれたのです!

もちろん空いてるよと言って、予約を承りました。

 
数日後、すぐにAさんも来てくれたので、そのときに私は、旦那さんが前回は自分で予約していってくれましたよ!と言ったら、あら、自立したわね!!と言って2人で大笑い(笑)
 
 
今の世の中、特に日本では仕事や、子育てで忙しくて、夫婦の時間がめっきり減ることがあるでしょう。共働きなら尚更。

不満が募って言いたいことがあるのに、言えない、そんなすれ違いが続くと、身体にも異変が起きてくるのです。

 

言える=癒える とも言われています。

 
日本は察することが美徳とされていますが、言わなければわからないことがきっと、たくさんあるんだと思います。
特に海外生活が長かったり、働いている経験が長い方は重々承知かとは思いますが、自分の意見を主張しないと全く理解してもらえません。

せっかく夫婦になったんだから、楽しい時間を共有したほうがいいですもんね!
たまにはご夫婦で贅沢な時間を作ってあげてください。

BODY DESIGN THERAPYはそんなあなたの味方です。

Tot ziens !