Stories No.21 ~バスケットが教えてくれたこと~

 


Stories No.21

学生時代のはなし。 
 
私は小学3年生から大学4年生まで14年間バスケットを続けていました。

 
ずっとプロバスケットボール選手になりたいと思っていた私は、中学校2年生のときの職業体験学習で、憧れていたプロバスケットボールチームに訪問させてもらったことがあります。

当時のバスケット部の顧問の先生が私のために連絡を取り合ってくれたのです!本当に感謝しかありません…とにかく私は異色な生徒でした(笑)

 
 
憧れだった選手を目の前にし、緊張しながらもインタビューさせてもらいました。忘れられない思い出です。
試合観戦もさせてもらい、サインも頂きました。

 

 

そんな経験をし、中学校時代は常に頭の中はバスケットでいっぱいでした。
朝早く体育館に行ってはシューティング、夜は近くの小学校でシューティング。

もっとうまくなりたい…ただそれだけでした。

 
努力が実り、ついに中学生で茨城県代表選手に選出されます。

バスケットが上手な人達とバスケットができることが何より嬉しくて、たくさんの刺激を受ける中で、心身共に一段と成長しました。

 
しかし、都道府県対抗の大事な試合を目の前にして、私は右膝の半月板損傷という大きなケガをしてしまいます。

手術をすることになって、大会には間に合わないことを知り、せっかくここまでがんばってきたのに…と絶望すると同時に溢れんばかりの悔し涙を流し、本当に本当に悔しい思いをしました。

 

近隣中学の地区でライバルだった子と一緒に茨城県代表になったこともあり、一緒にバスケットができることが本当に楽しみだったのに、それは叶わなかったのです。

私達は同じ県内のバスケの強い高校に進学することになります。
次こそは一緒にバスケットができる!!

 
しかし、今度はその子が靱帯損傷のケガで、またしてもそれが叶わなかったのです。
彼女は、自分がケガでバスケットができずに悔しい思いをしているにも関わらず、私が監督に怒られて走らされているときに、そっと励ましてくれたことがありました。今でもその言葉を思い出します。

その言葉に何度救われたかわかりません。

 
私は高校でも波瀾万丈で、自分達の代になってからは、はじめはスターティングメンバー(スタメン)でしたが、あるときから突然、メンバーから外されます。思うようにいかなくて、長いスランプ時期はしまいにはマネージャーになったりもしました。

何度も辞めたいと思いました。

でも、そこから学んで這い上がり、またスタメンに登りつめました。チームはインターハイ出場
国体選手として、県代表のスタメンとして活躍できるまでになったのです。
 
 
一緒のメンバーの中にはずっとスタメンとしてやってきている人もいたし、はたまたずっと試合には出られなかった人、ケガをして練習にさえも参加できなかった人や私のように波瀾万丈に歩んできたり…

 

学生時代をどう過ごし、どう感じながら生きてきたかは、人それぞれ違うでしょう。

少なからずメンバーの誰もが、高校生ながらも実力の世界の厳しさを身を持って体験することになりました。
社会人になったら、学生時代の悩みなんか本当にちっぽけなものだったなぁと思わされるくらいもっともっと厳しい現実を目の当たりにします。

大切なのは才能がある、ないに関わらず、そこで自分のベストが尽くせたかどうか。こういった経験は決して無駄にはならず、この先の人生で必ず活きてくるのだと思います。

高校時代を共にしたバスケット部のメンバーの何人かはお店に施術を受けに来てくれました。Kはひどい生理痛を持っていましたが、施術したあとは生理痛がなかったと報告してくれました!

本当にありがとう〜!!
 

職業病を発症↓

スウェーデンで発表されているスポーツと知力の関係の記事も大変興味深いです。

 

『知力』を決めるのは「学習時間」ではなく、「体力」

 

私も本当にそう思います。身体を動かすこと、スポーツによる恩恵は知力だけでなく、人生において大切なことをたくさん学べると思っています。さぁスマホをおいて、身体を動かそう〜〜!!

自分自身のケガや、仲間がケガをしても何もできない自分に腹が立った経験があったからこそ、ケガをしないための身体づくりや、ケガをしたあとのケアの仕方に興味を持ったのは間違いありません

捻挫はしょっちゅうやっていたし、完治していないのに、痛み止めを飲みながら練習に参加したり、試合に臨んだりしていたときもありました。身体に向き合う機会は多かったものの、ケアの知識は十分ではなかった自分を悔やみます。

スポーツ教育という目線で見るのならば、これからはただのスパルタや根性論で支配するような指導法ではなく、指導者とチームのメンバーとの信頼関係を大事に、技術の指導はもちろんのこと、体と心の両方のケアも重要になってくると思っています。

ゆくゆくは自分の体験をもとに、そんな、青春を全力で駆け抜ける中高生の力になれたら嬉しいです。
 


身体のバランスや調子を整えることこそ、スポーツはもちろんのこと、人生のどの場面においても最高のパフォーマンスを発揮できることにつながるんだと思います

もちろんのこと、私は今の仕事のモチベーションにつながっています。

オランダでもバスケットができるといいな~!

 

Tot ziens x

RIE 😉