Stories No.6 ~不眠症が教えてくれるもの~


Stories No.6

日本で働いていたときのはなし。
ひとりの体格のいい男性、昼夜問わず仕事で忙しく、生活が不規則だったのもあったせいか、自律神経失調を患い、不眠で悩んでいました。

 
 
自律神経とは血管リンパ腺内臓など自分の意思とは無関係に働く組織に分布する神経系のことであり、呼吸や代謝、消化、循環など自分の意思とは無関係で生命活動の維持やその調節を行い、絶えず活動している神経である。(wikiペディアより)
 
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類あります。
交感神経は脈拍や呼吸数の増加、体温の上昇など、身体を予想される激しい活動に備えた状態にする。このため交感神経は「闘争と逃走の神経」などとも呼ばれる。一方で副交感神経は、睡眠や休息を行う時に活性化し、脈拍や呼吸数の低下、身体の弛緩など、身体をリラックスさせ、休息に適した状態にする。睡眠や安静には、副交感神経の活動が必須である。(wiki ペディアより)

健康な状態では、基本的に2つの神経活動が1日の中でうまく切り替わるようにできています。日の出と共に日中は、交感神経が優位になり、意欲的に活動できる状態になり、そして、日の入りと共に副交感神経が優位になり、休息の段階に入る。時間帯に適した身体行動に移行でき、身体と環境の調和が取れている状態となります。

しかし、なにかしらの理由により、これらの神経活動の調和が崩れ、休息し入眠したいのに仕事に追われ、交感神経が活性化し、異常な興奮や発汗で眠れない状態になってしまったり、また全く正反対に、副交感神経が過剰に活発化し、活動が必要な状況で極端な無気力・無反応になるなどの症状が現れたものが自律神経失調症といわれています。

代表的な要因である過労やストレスなどで、昼夜逆転の生活になったり、脳を休める時間が減ってしまうと自律神経が興奮し、結果的に交感神経と副交感神経の優位入れ替わりのバランスが崩れ、自律神経失調症となるとされています。

ときとして私達は、目の前の仕事に追われ、自分のライフスタイルを犠牲にしてしまうことがあります。家族や友達、パートナーとの時間、そして何よりも自分自身を慈しむ時間

身体を壊してはじめてことの重大さに気付いては、手遅れの場合もあるのです。

この男性は、私が、首を触り始めるとスヤスヤと眠り始めます。ときにはいびきも一緒に…
普段眠れない分、少しでも寝ていって欲しいと思い、いつも首や頭部を多めに施術していました。そして彼は、どうして河田さんに触ってもらっているときは眠れるのだろうと不思議がっていました。 

日々色んな話をする中である日彼が、” 世界を目指したら?“と言うのです。
人生、会社に使われて生きるか?スタイリッシュに生きるか? どちらがいい?彼の突然の質問に戸惑うと同時に、私の今後の人生、生き方を考えさせられる大きなきっかけとなりました。

スタイリッシュに生きたい!!!!” 

この方の言葉があったおかげで、私は会社を辞め、オーストラリアに行き、今こうして、オランダでフリーランスになり、自分の生きたい人生を歩んでいます。もちろんこれからも…

私が会社を辞めて、オーストラリアに行く前に奥様と一緒に、食事に招待して頂きました。
改めて、人生は出会いでできていると感じます。

これからも出会いを大切に!!

自然との触れ合いは、いつも気持ちを穏やかにしてくれます。
そして私達は自然には逆らえないと悟るのです。

Tot ziens x