セラピストの横のつながり

9年前、私がオランダに来た頃に勤めていたマッサージサロンで一緒に働いていたギリシャ人の同僚。彼女は入ったばかりのおどおどした私をいつも助けてくれていました。

私より早くそのサロンを辞めてしまった彼女としばらく連絡がとれなくなってしまったのですが、ある時ひょんなことで彼女と再会。

久しぶりで話も弾みました。
彼女はチャイニーズメディスンを学び終わり、独立しようとしていたタイミングでした。そして私もサロンオーナーになるタイミングで、それまで使っていた自分のスタジオを使わないかと提案したところ、偶然にも彼女が使いたいと思っていた場所で、ウェイティングリストにも登録済みだったことが判明し、そこを彼女が使うことになりました。

私も新しい環境でビジネスを展開することになり、心身共に疲弊していた頃、彼女がお客さんとしてサロンに来てくれました。お土産と手紙も一緒に。一生懸命調べて書いてくれたであろう日本語に心打たれました。(写真︎)☟

サロンで一緒に働いていた時はいつも私が助けられていたのに…

彼女のビジネスも軌道に乗りホッとし、私も彼女の施術を受けに行ったりして数年たった頃、彼女が他のヨーロッパの国に引っ越しを決め、アムステルダムを去ることになりました。
そこで彼女の常連だったお客様をリエに託したいとお客様の特徴と共に長いメールをくれました。

そしてその託されたお客様が私のサロンにいらっしゃいました。緊張とともに彼女に教えてもらったお客様の症状に忠実に一生懸命施術をさせてもらいました。

また来てくれるか不安でしたが、もうすでに10回目!!
お客様は引っ越してしまった彼女のところに5年も通っていたからショックと共に次のセラピストを探すことに億劫になっていたと打ち明けてくれました。

完全に彼女の代わりとは言えないですが、気に入っていただけたのは良かったです。引っ越してしまった彼女にもお客様と撮った写真を送って近況報告もできました。
今回の私の日本行きのホリデー直前、そして直後に予約を入れてくださったのは本当に本当に嬉しかったです。

フリーランスセラピストの横のつながりっていいなぁと深く感動した出来事です。

サロン経営をしていて楽しいことの1つは、働いてくださっているフリーランスのセラピストさん達とお客様の共有をするときなんですよね。全員違う視点から1人のお客様を観ているから、お客様を良くするために、満足いただくために、色々な意見が聞けて、それが自然と学びが深まる時間になるんです。

お客様が自分のところに来てくださることはもちろん最高に嬉しいですし、いつも100%全力でお身体を診させていただいていますが、”お客様を自分のもの”とガチガチにするのではなく、たまにはお客様にもいい意味で旅(他のサロンもしくは違うセラピストさんを提案して施術を受けていただく)が必要と考えたりもします。

他のセラピストさんのそれぞれに特化している技術の方がもっと身体が良くなるのかもって思ったりするからです。

だから、お客様の特性、他のセラピストさんの特性を理解しつつ、このセラピストさんに診てもらうともっと良くなるかも?と提案できる人でいたいなぁと思うし、私自身も自分自身を高めることを怠らずに仕事をし、やっぱりRIEがいい!と思って戻ってきていただけたら嬉しい気もするなぁ…と今回の出来事を機に改めて自分の仕事観を見直せました。
ありがとうございました。

Tot ziens!!







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