整体 × 音楽家

わたしはオランダに来てから、仕事で音楽家の方とお会いすることが圧倒的に増えました。
もともと音楽を聴くことは好きですが、奏でることとはあまり関わりのない私からすると、そんな方たちとの出会いを通して、改めて仕事との向き合い方を考えるきっかけになったりします。

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お客さんの中には音楽を勉強するためにオランダに留学していたり、日本から移住をしてオランダで音楽関係の仕事をしていたり、コンセルトヘボウというアムステルダムにあるコンサートホールでの演奏のためにオーケストラ団員の方の施術を承ったことがありました。

特に大きい弦楽器を弾く方に関しては、肩に大きな左右差が見られたり、ピアノを弾く方は腱鞘炎になってしまっていたり、指からひじに強い緊張がありました。
もちろん楽器を弾いている間は、少しでも鑑賞している方に良い音楽を届けるためにいちいち筋肉や姿勢のことなんて考えられませんよね。私たちセラピストも、いかにお客さんにリラックスしてもらうかを考えて施術をしています。

楽器を触り始めた、マッサージを習い始めたときは身体が慣れないので、身体のあちこちに支障が出てくるのがすぐに認識できるでしょう。

しかし、プロの方は楽器を何十年も弾いていると身体はなれますし、私自身も施術を何件もこなしても、もう身体は痛くなりません。すでにオートマティックに身体が動いていて、ある意味マインドフルな時間になっています。
ここで大事なのは慣れたときこそ、注意深く身体を丁寧に見ていくことだと思うんです。常に使われている筋肉と使われていない筋肉を把握して、それをどうやってケアしていくか?私自身もまだまだ改善の余地がありますが、どうにもならないときは人を頼ります。

2020年にオーケストラ団員の方々を施術させてもらったときに思ったこと。ヨーロッパ各国を周り、演奏していく中での長距離移動やタイトなスケジュールで疲労が蓄積しているようでした。そんなお忙しい中、演奏前の合間を縫って施術を受けに来てくださったことがとても嬉しかったです。
ツアー終了後に、わざわざ感謝のお言葉もいただきました。ありがとうございました。


こういう方たちをサポートできるのはとても光栄でしたし、帯同とかもしてみたい!!と夢も膨らみました。
芸術に痛みや疲れは必要ない!!今後も高いパフォーマンスを発揮するためには身体は大事だなと私自身も痛感いたします。今後もそんな素晴らしい芸術を表現する方々のサポートをBODY DESIGN THERAPYは続けていきます!

コンセルトヘボウコンサートホール



私は小さい頃から音楽を聴いたり、歌うことが好きです。
日本で聴いていた音楽、オーストラリアで聴いていた音楽、オランダで聴いている音楽がそれぞれありますが、そのときに聴いていた音楽を懐かしみながら聴くと、その土地土地の記憶がまざまざとよみがえってきます。音楽が人生に彩を与えていることは、パンデミックでステイホームが増えてから、より素晴らしさを実感しました。正解を出すことよりも、五感を鍛えて想像力を養うことのほうが大切だといわれる時代になってきているし、教育にもいいと思っています。


わたしは開業当初から、【身体をDESIGN(問題解決)してその人自身のART(自己表現)を引き出す。】ということをコンセプトに掲げ、身体とこころの探求を続けているのですが、プロフェッショナルの音楽家の方を施術中に素敵なインスピレーションをいただいたことを記憶しているのでここに記します。

コンセプトには続きがありました。【なぜならその引き出されたARTはまた次の誰かをDESIGNするから】

なんとも抽象的なコンセプトですが、その実態は施術を受けて実感してほしいです(笑)


わたしの仕事も五感に働きかける、体験型のサービス。素晴らしい音楽を奏でる方々と同じように、魂を込めた記憶に残る施術をしていきたいと思います。


Tot ziens!







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