2018.02.20
ケーススタディ&エッセイ
BODY DESIGN THERAPY
Stories No.4 ~完璧主義の行き着く先~
アムステルダムで出会ったオランダ人女性。
首、肩のこわばりが強く、カイロプラクティック、フィジオセラピーにも行ったけど、よくならなかったらしく、私がフリーランスとして働くサロンに来てくれたときのこと。
ボスが、電話で症状を聞いた時点で、私に任せたいと言って、そのオランダ人の女性を診させてもらうことになりました。
ボスからある程度話は聞いていたけれど、彼女は改めて施術の前に事細かく自身の症状を説明してくれました。
最後にボソッとMaybe I’m perfectionist…自分は完璧主義だと自覚しているようでした。
私に細かく説明してくれている時点で彼女が完璧主義だろうと、なんとなくわかっていました。
完璧主義の方は何かと時間やスケジュールにシビアに動いていたり、お子さんがいるけれど、同時に多くの仕事もこなしていたり、ましては、社会的に活躍されていたりする方も多いように思います。
私が出会ってきた完璧主義傾向にある方は、多岐にわたって才能に恵まれ、素晴らしい能力を持っている方ばかりでした。しかし、その反面、毎日を無駄なく、そつなくすべてを計画通りにこなすこと、自分の理想通りにスケジュールをこなしたい、そんなマニュアルじみた時間管理がその人の身体のリズムにそぐわない場合もあるのです。
仕事のできる方が多いので、自分がやった方が早い!と思い込んで、人に頼れずに必要以上に数をこなしたり、他の人の仕事も自分と同じ進行状況でやってくれなかったりすると、ストレスを溜め込んでしまうことも…
仕事や家事をきちんとこなしたいがために、身体の不調なんて訴えている場合ではない!!とすべてを背負い込むように気付かないうちに、自ら身体に負荷をかけてしまっているのです…
オイルマッサージと共に、RIE流整体も合わせて施術。
特に首を重点的に…
首から僧帽筋にかけての筋張ったコリの数々。
幸いにも彼女は自分で完璧主義だと自覚していたので、身体はすぐにゆるみましたが、自覚がない人の身体の反応はいかがなものか、安易に想像はつくでしょう。かつての自分も自覚がない輩でしたから。
You’re the bestとのお言葉を頂きました。ありがとうございます。
後日、息子さんと、ミニマラソンに参加する予定でいることを話してくれました。
意気込んでいたようでしたが、施術後は、あまり無理しないで、息子とリラックスして楽しんでくるわ、と言っていました。
完璧な女性、完璧なママ、を目指す方は多いですよね。
目指すことはとても素晴らしいことだと思います。
でもきっと多くの男性、パートナー、子供が望んでいるのはそのままのありのままの純粋なあなたでいること、いつもあなたらしく笑顔でいること、それだけなんだと思っています。