Listen と Silent


Listenの意味

Listen:聞く,聞こうとする,傾聴する,耳を貸す

コミュニケーション力がある=話が上手な人と思いがちですが、ビジネスやコミュニケーションにおいて大事なこととは傾聴力だと言われています。傾聴力という言葉は頻繁に耳にするようになりましたし、その類の書籍も出ていますよね。

特に私はセラピストという職業柄、また私自身の本来の性格も影響してか、これまでの人生で聴くことに関しては意識を向けることが多くありました。
私はあまり人前で話すことが得意ではないため、(人前が苦手すぎて教育実習で教員になることを諦めた経験あり)
自分の得意とすることは何かと考えたときにそれは聴くことだと気づきました。
聴くことをより意識することによって相手に話しやすい場や雰囲気を提供することや、適切な質問によって相手の本当の気持ちを引き出すことにつながり、身体とこころの不一致をいち早く見つけることに役立ちます。

傾聴力とは

私は傾聴力とは相手と真正面から誠実に向き合い、言葉だけでなくこころで理解することだと思っています。
コミュニケーションとは言葉のキャッチボールだけで会話を成り立たせているように思われがちですが、言葉以外にも、顔の表情や、声のトーンしぐさ言葉のチョイス言葉と言葉の間合い息づかいで無意識のうちに相手を判断しています。そしてそこに一緒に入り込んで、相手に寄り添ってこころを理解していくことが大事だと思います。

聞くのは誰にでもできます。ケータイを見ながらでも、作業をしながらでも、うんうんと言えば聞いていることにはなります。英語で言うならばHearです。

聴く(listen)は漢字にも表れているように

聴 = 耳 + 目 心
耳以外にも目と心で聴くということなんですね。


Silentの意味

Silent :静かな,静寂,沈黙を守って,無口な,声を出さない

相手の話をしっかり聴くにはまずは自分のこころに余裕を持たせないといけません。
イライラしていたり、何かに焦っていたり、落ち込んでいたりしたら、到底相手の話をしっかり聴く余裕なんてありません。人には少なからず承認欲求がありますので、自分の話に興味を持って聴いてくれる人、楽しそうに聴いてくれる人にこころを開きたくなります。
私は口下手なので、緊張しながら話をするからか、よく相手がどんなふうに話を聞いてくれているのかが気になっていました。それでよく観察した経験があるからなのか、じゃあ私はどんなふうに聴いてあげたらいいのか、がよく分かったのです。

まずは聴く前に自分が落ち着いて、相手に気持ちよく話してもらえるような余裕をもつこと。

私は自分に余裕を持たせるために意識的にSilentの時間を作るようにしています。私は1人の時間が大好きです。
その時間をとても大切にしています。



ListenとSilent 

お気づきですか?
ListenSilentは同じスペルが使われているんですね。

傾聴力はテクニックでもなんでもなく、誠実な態度なのかもしれません。
私も精進します!

相手へのListen、自分へのSilent、をもっと大事にしていきませんか?
そして自分へのListenの時間を取り、相手のSilentの時間を敬うこと。
意識するだけで言葉はもちろんのこと、相手のこころが聴こえてくるようになるはずです。
また、自分の本当にやりたいことや情熱を注いでいきたいことが明確になり、相手との距離感も適切になります。